アンスリウムの原産地は南米のコロンビアとエクアドル。
現在はオランダで苗が生産され、日本、台湾、ベトナム、タイ、アメリカなどを中心に生花が生産されています。
中でもアメリカのハワイとアンスリウムの関係は深く、そのハート型の見た目から"Heart of Hawaii”という通称で親しまれ、
仏花や日常の花として欠かすことができません。
真ん中の棒状の部分が、事実上の花にあたる「肉穂花序(にくすいかじょ)」。
ぶつぶつとした小さな突起物のひとつひとつが花なのです。
これを保護するために発達した「仏炎苞(ぶつえんほう)」がカラフルな部分で、サトイモ科特有の葉っぱが変容したものです。
特有の形状が個性的なアンスリウムは、真っ赤な定番色から、くすみがかったピンクなどのニュアンス色まで豊富な色合いも魅力のひとつです。
個性の強さ故、飾り方が単調に思われがちですが、すこしのアレンジで印象が異なり、様々な雰囲気で楽しめます。
●長さを揃えていける
アンスリウムそのものの良さがいきる、カジュアルな飾り方。口が窄まった花瓶がいけやすくおすすめです。
●長さに大きな差をつけていける
基本の飾り方よりもさらに大きく長さの差をつけていけると、少ない本数でも洗練された雰囲気に仕上がります。
●他の花と合わせる
ニュアンス色のアンスリウムは、パステルカラーの花との組み合わせもしっくりはまります。
可愛らしくまとまるので、アンスリウムのトロピカルな印象を変化させてくれます。
発色の良い花色と独特の花姿、そしてそのつやつやとした質感で一本でも様になるアンスリウム。
おうちに飾ればきっと素敵な空間を演出してくれるはずです。